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フランスベッド株式会社 絨毯企画推進 岩田達明氏インタビュー
 
フランスベット株式会社 絨毯企画推進 岩田達明フランスベッド株式会社東京営業部でペルシャ絨毯、手織りの絨毯全般を企画、推進されている岩田達明氏に、インタビューを行わせて頂きました。
さまざまな角度からペルシャ絨毯・手織り絨毯の魅力について質問させていただきましたので、これから絨毯をお選びになられる方にとても参考になる内容になっております。
 
 ペルシャ絨毯の始まりについて
 ペルシャ絨毯の魅力について
 ペルシャ絨毯と日本家屋
 手織り絨毯の織り方の特徴
 絨毯が出来るまでと出来てから・・・
 
 イランでの買付け秘話と人気工房
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 人気のペルシャ絨毯は?
 絨毯のお手入れ方法
 読者へ一言
ペルシャ絨毯の始まりについて
鈴木:「初めまして。本日インタビューをさせて頂く鈴木真純と申します。まずはお名前をお伺いしてもよろしいでしょうか。」

岩田氏:「初めまして、岩田達明と申します。」

鈴木:「ご担当の部署、普段のお仕事についてお伺いしたいのですが。」

岩田氏:「部署は東京営業部という所に属しております。そこの推進係ということで手織りの絨毯専門の係になります。そこで15年ほどこの仕事をさせて頂いております。主な仕事の内容につきましては、手前どものお得意様(家具専門店様、寝具店様)にペルシャ絨毯、手織りの絨毯全般を企画、推進をさせて頂いております。また、東京近辺、首都圏で行われますフランスベッドの扱っているベッド、寝装品全般などをご提供しているユーザー展、展示会の方で絨毯も出させて頂くことが主な仕事の内容となります。」

鈴木:「大変長く絨毯をご担当されているということでまさに絨毯のご専門でプロですね。」

岩田氏:「そうではないんですけどね(笑)。私も25年、フランスベッドに勤めていまして、ベッド関係のルートセールスの営業をやっていたのですが、絨毯の方が15年ということなりますので、今はベッドよりも長くやっていますね。」

鈴木:「それでは、早速、ペルシャ絨毯についてお伺いさせて頂きたいと思います。ペルシャ絨毯のはじまりについて、どのような目的で絨毯が作られ始めたのか、教えていただけますか。」

岩田氏:「一説には、絨毯ができまして、当然、これは機械ではなく手で作る絨毯なのですが、今から3000年前とも4000年前とも言われております。どこで作られたかと言いますと、中央アジア一帯ですね。中央アジアと言いますと砂漠の国。皆さまもご存じかと思いますが、砂漠の国ですから昼間は非常に暑い、一方、夜になりますと急激に温度が下がりまして、非常に寒いんです。一日の寒暖の差というのが、だいたい30℃位違うのです。そのような、非常に過酷な条件の中で人間が生活することはとても苦しいことなのです。砂漠では、農作物をあまり作ることができません。そうなると、そこで住んでいる人々が何をするかと言いますと、羊を飼い、羊の肉や毛の売り買いをしています。これは商売ということには当てはまらないかもしれませんが、そういうことで食文化というものがある訳ですね。その中で、ある日、羊の毛の持っている温度が18℃の温度を保つことができる事を人間が発見するのです。羊の毛は、暑くても寒くても外気にはほとんど影響なく、18℃の温度を保つことができます。18℃の温度というのは、人間が一番快適に暮らすことのできる温度、ちょうど今の春と同じくらいの陽気でとっても気分の良い温度ですよね。その発見によって、羊の毛を刈り取ってフェルト状にして、それを砂漠の中に張ったテントの中に敷いて人間が生活をし始めたのです。そのような人間の生活の知恵から絨毯が生まれたと言われております。しかし、そのフェルト状のものは綿なので、切れてしまうのです。使っている間にぐしゃぐしゃになってしまうため、何かいい方法がないかということで手織りでパイルを結んだ絨毯というものが生まれるのです。それが、3000年前とも4000年前とも言われています。当然、私も生まれていませんので、本当のことは分かりませんが、一説によりますと、そのような始まりがあると言われています。また、世界の中で一番、最古の絨毯と言われるものがあります。それは、アルタイ山脈、パジリクのスキタイ王族の古墳から発掘された絨毯が“世界最古の絨毯”と言われています。これを分析しますと、紀元前5世紀に作られた、2500年位前の絨毯ということになります。私も、その絨毯は写真でしか見たことが無いのですが、その絨毯はたまたま凍り付けの状態で発見されましたので、生地として残っていたのです。今も3分の2程度の状態で現存していまして、非常に目の細かい絨毯と言われています。それは、現在、ロシアのエルミタージュ美術館に保存されています。ロシアに行かれた方で、エルミタージュ美術館でご覧になったことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、私は残念ながら見た事が無いので、是非見てみたいなと思っています。ですから、その絨毯が今まで発見された中では最古の絨毯となります。その絨毯がとても緻密な織りのものなので、始まりについては、3000、4000年前、もしかしたら5000年位前からなのかもしれませんね。」

鈴木:「とても長い歴史背景と生活するための知恵が始まりにあるのですね。素材はウールの毛から織り始まったということにはとても驚きました。ペルシャ絨毯といえば、シルクでできている絨毯というイメージがとても強いのですが、シルクの素材が使われるようになったのは、ウールよりも後になるのですか。」

岩田氏:「シルク素材が使われるようになったのは、おそらく最近であったと思います。絨毯は、生活の必要性から生み出されましたが、シルクは絹で光沢感がありますので、装飾用の絨毯ということで、おそらくイスラム教ができてから作られるようになりました。ペルシャ絨毯とは、現在、ペルシャという国はありませんので、主にイランで作られる手織りの絨毯がペルシャ絨毯と呼ばれ、世界各国に出荷されています。実際には、イラン中で絨毯は作られていまして、カシャーン、クムという産地ではシルクの絨毯を作っていますが、あまり多くの産地でシルク素材の絨毯を作ってはいません。今から100年位前からシルクで織られるようになったと言われているため、まだまだ歴史は浅いのです。ただ、王様に捧げる絨毯というものは、その前から作られていたのかも知れませんが、出荷をし始めたのは100年位前からと言われております。ですから、主には、ウールの絨毯が多いですね。実際にヨーロッパは、ペルシャ帝国と地続きになっています。日本は島国になりますので、絨毯はシルクロードを渡って中国から伝来してきたので、絨毯に関しては、ヨーロッパが一番早いのです。ヨーロッパは、土足の生活でございます。シルク素材の絨毯は、土足の生活には耐えることができませんので、ウール素材の絨毯が主なものとなるのです。シルクの絨毯は、あまり踏まない所においたり、壁掛けにしたりと装飾用の絨毯として、ヨーロッパでは取り入れられているようです。シルクの素材も素足で踏んで使用して頂ければ、ペルシャ絨毯は100年近くお使い頂くことができますので、日本の生活には適しており、それだけ長持ちするのです。土足でお使いになりますと、なかなかそこまでは耐えることができませんね。」

鈴木:「ヨーロッパから、そして各国に広がっていったのですね。それでは、日本では、どの位の時期から使われ始めたのですか。

岩田氏:「いろいろ文献などもございますが、日本では安土桃山時代の豊臣秀吉がペルシャ絨毯を切り、陣羽織にしたものが現在も残っています。現在は、京都の高台寺に保管されていて、一年に一回しかお目見えすることができないようです。そうなりますと、1500年中頃には、西からの文明が入っていたようです。ご存じの通り、豊臣秀吉も変わった物を大変好まれたと言われていますので、お部屋にも当然敷いていたと言われていますね。
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