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フランスベッド株式会社 絨毯企画推進 岩田達明氏インタビュー
 
フランスベット株式会社 絨毯企画推進 岩田達明フランスベッド株式会社東京営業部でペルシャ絨毯、手織りの絨毯全般を企画、推進されている岩田達明氏に、インタビューを行わせて頂きました。
さまざまな角度からペルシャ絨毯・手織り絨毯の魅力について質問させていただきましたので、これから絨毯をお選びになられる方にとても参考になる内容になっております。
 
 ペルシャ絨毯の始まりについて
 ペルシャ絨毯の魅力について
 ペルシャ絨毯と日本家屋
 手織り絨毯の織り方の特徴
 絨毯が出来るまでと出来てから・・・
 
 イランでの買付け秘話と人気工房
 おすすめのコーディネート
 人気のペルシャ絨毯は?
 絨毯のお手入れ方法
 読者へ一言
イランでの買付け秘話と人気工房
鈴木:「イランへ絨毯を買い付けに行かれた時のお話をお聞きしたいのですが。」

岩田氏:「はい。毎年一度、8月に1週間、イランの首都テヘランでイラン中の絨毯が集まる大展示会が行われるのです。とても広い会場で、日本で例えますと、幕張メッセの展示会場が1会場、大体2000坪から3000坪、その大きさが10会場ある位の広さです。そこに世界各国のバイヤーが集結して買い付けをするのです。当社フランスベッドは絨毯の取り扱いを始めてからまだ20年ですが、その20年の中でだんだんとイラン人との人間関係もできてきまして、ヨーロッパ並みに買い付けができるようになってきたかと感じています。」

鈴木:「そちらの展示会で買い付けをした時の裏話などはございますか。」

岩田氏:「このようなことをイラン人の方に知られてしまいますと、いけないのかもしれませんが・・・。これすごいな、これいいなという絨毯があった時、そのことを顔に出すと駄目なんですよ。」

鈴木:「何でですか?」

岩田氏:「足元を見られてしまって高く買わされてしまうからなんです(笑)。人間関係ができている所は、そのようなことは無いのですが、正直申し上げまして、人間関係の無いブースではございますね。とても広い会場になりますので、一週間の開催の中では全部のブースを見ることはできません。ですから、当然、我々と知り合いのイラン人もいれば、全く知らないブースもあるのです。そこで、同じクオリティのものを人間関係のないブースに行きますと、人間関係のあるところよりも値段が3倍になってしまうということもあるのです。ですから、人間関係が非常に重視されます。また、買い付けをする時は、日本でのペルシャ絨毯はまだまだ普及されていませんので、正直何が売れるかどうかが分からないんです。私も毎日のように接客をさせて頂いておりますので、日本の方の好む色や柄など、そういったものはわきまえているつもりですので、実際に会場に行きまして、それに見合うものを選んでくるのですが、ヨーロッパのバイヤーの買い付けというのはまた違うんですよ。ペルシャ絨毯に対しての歴史、文化が長いので、お客様一人一人のリクエストを図って買い付けるのです。ですから、この柄はあのお客様、この色はあのお客様と選び、無駄な買い方はしないのです。私もイランに行った時、たまたまヨーロッパのバイヤーと会いまして、買い方は非常にシビアでしたね。ただ我々も、むやみに買い付けもできませんので、これ本当に売れるのかと心配してヒヤヒヤしながら、仕入れをしています(笑)。また、その仕入れの時は、我々とペルシャ絨毯との出会いもあるわけです。ペルシャ絨毯とは、よく言われるように一品ものです。同じ柄というのは基本的にはありません。デザインは一緒かもしれませんが、所々色を変えて作られています。このことは、イスラム教に関してそういう教え的なものがあるとよく言われていまして、ペルシャ絨毯は世界で一枚のものとなるようです。イランは、気温が50度近くある非常に暑い国ですが、その中で我々もたった一枚のものとの出会いがありますので、やはりイランに行くことは楽しいですね。それで、我々が買い付けたものをご提供するお客様との出会いもあります。また、その8月の展示会で買い付けを主にするのですが、どうしてもそこで柄や値段的な折り合いなどでいいものが無かったということもございます。その場合は、産地に向かいます。そして、直接、クムの工房に行ったり、あるいはイスファハンに行ったりしまして、現地で方向を変えて、買い付けをすることもありますが、大体は、その8月の大展示会で仕入れをしています。」

鈴木:「ただいま工房のお話がありましたが、人気のある工房についてお話を伺いたいのですが。」

岩田氏:「そうですね、人気がある工房というのは、やはりいいものを作る工房になると思います。例えば、クムでは、ラジャビアン工房、マスミ工房という所が挙げられるかと思います。シルクを織る工房の中でも有名な工房になりまして、シルク絨毯の工房の中ではトップクラスになります。その工房で制作された絨毯は、もちろんお値段も高いのですが、最高の財産となります。」

鈴木:「デザインや柄ゆきの人気もさることながら、高品質で作られているのも人気のひとつになるのですね。その工房ではどのような様子で絨毯が織られているんですか。」

岩田氏:「はい。工房は実際には、家内工業になります。イラン中にいくつ工房があるのかは、私も分かりませんし、無数にあるかと思います。工房では、例えば、織り機が300機ほどある工房では、一家にひとつ織り機を与えまして、織り子さんが自分の家で絨毯を織る、織り上がったらそこのオーナーの所に持っていくと言う形をとっています。300機、400機も持っている大きな工房もございますし、10機ほどの所もございます。ほとんどが家内工業的な話なんですね。イランという国は、織り子さん自身もあまり裕福ではございませんので、織っている場所というのは、石の煉瓦造りの砂漠によくある家の中に織り機を置いて作っていますね。」

鈴木:「織り子さんは、女性の方が多いようなイメージがあるのですが。」

岩田氏:「男性の織り子さんもいますよ。けれども、絨毯を指で結んで作っていくため、やはり、女性の細い指で結んでいくほうが緻密な絨毯には向きますので、女性の方が多いかと思います。工房で本当にいいものというのは、大体15歳から20歳くらいのベテランの方が織られているんですよ。」

鈴木:「その年齢でベテランになるのですか!」

岩田氏:「そうなんです。もちろんお年を召された方もいらっしゃるのですが、だんだん目が利かなくなってきてしまいますので、あまり緻密な絨毯はできないんです。工房を卒業されて、それから自分の作りたい絨毯を織っている方もいらっしゃいますね。ブランドのあるものということになりますと、工房で作られたものが求められます。ある程度有名な工房になりますと、大体15歳から20歳くらいの女性が織っていますね。一番美しい時に絨毯に命を捧げる、そういう気持ちで作っているということになりますね。」
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